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漢方薬はなぜ食間(空腹時)に飲むの?その理由は吸収をよくするからなんかじゃない!

漢方薬   7,821 Views
エビやん

なぜ漢方薬は、食間(しょっかん)とか空腹時に飲めっていうの?

食後じゃダメなの?

食間だと〜飲むのを忘れちゃうんだよね〜。

漢方薬の添付文書には、服用方法として「食間または空腹時に服用…」と記載があります。

お店でも「食間に飲んでくださいね。」と言われたことがあると思います。

ではなぜ食後ではなく、飲み忘れが多い食間なのでしょうか?

 

この記事の内容は、
思いこみ!一般的なお薬と漢方薬の違い

ガラパゴス?思いこみは日本独自のシステムのせい!?

漢方薬の主な成分

 

わたしも店頭でお客様に「漢方薬は食後じゃないんですよ。食間(空腹時)に飲んでね!」とお伝えしています。

しかし、なぜ食間なのかの理由を詳しくお話ししていなかったことに気づき、同様の疑問をたくさんの方々も感じているだろうと考え、少しマニアックになりますがこちらで解説いたします。

 

結論、漢方薬を”食間”に飲む理由は、薬の成分の吸収を抑制して効きすぎないようにするためなんです!

 

思いこみ!一般的なお薬(西洋薬)と漢方薬の違い

漢方薬を「食間に飲む理由」としてネットなどで「漢方薬の飲み方を解説します!」的な記事では、

『漢方薬の吸収をよくするため、よく効かすためにお腹になにもない時(空腹時や食間)に飲むのです!』

『食後では食べた物と胃で漢方薬が混ざって漢方薬の配合が崩れ、効果が薄れる!』

などと、理由を説明されていますが、まったく違います!

 

この逆の理由が信じられ、多くの方がまちがってしまっているのはなぜなのでしょうか?

 

それは、一般的なお薬(西洋薬)と漢方薬が同じだと思っているからなのです。

 

???

西洋薬も漢方薬も同じお薬なのに…?

と、感じるかもしれませんが、かなりの違いがあるんですよ!

 

センキュウ

 

西洋薬にも”食間に服用”するお薬があります。

漢方薬も同じように”食間に服用”するお薬です。

“食間に服用”する理由も、西洋薬と漢方薬は同じだと思われたのだと考えられます。

 

センコツ

 

漢方薬は、長い経験から確立されたお薬です。

その経験上”食間に服用”が選択されてきたのです。

今まで科学的な検証はされてこなかったことが現状です。

 

しかし、現在では漢方薬の多くのことが検証されてきています。

 

漢方薬のどんな成分が体内でどのように吸収されて、期待している効果を発揮するのか。

 

このことがわかってはじめて漢方薬の”食間に服用”の理由がはっきりするのです。

 

漢方薬の”食間に服用”する理由がこのままでは、誰にとってもメリットがありません。

まちがった知識で服用していれば、漢方薬の効果を正しく発揮していないことになります。

 

ガラパゴス?思いこみは日本独自のシステムのせい⁉︎

漢方薬。世界で伝統医学と分類される医学、薬学。

現代医学の西洋医学、西洋薬と区別されています。

 

現在、中国や韓国では伝統医学と現代医学(西洋医学)の取り扱うための資格は別となっています。

なので、西洋医学の医師は漢方薬(中国では中医薬、韓国では韓薬)の取り扱いができません。

 

オウバク

 

日本では、医師免許があれば漢方薬の取り扱いもできるのです。

このことはメリット・デメリットありますが、このことで日本の漢方薬メーカーが中韓よりも頑張ってこれた要因のひとつと言えます。

アメリカやヨーロッパの医師(現代医学、西洋医学)にも理解しやすく、使える薬として漢方薬が認知されだしたのは、この制度でのメリットと言えます。

 

日本のこの制度でのデメリットは、前項で述べた西洋薬と漢方薬が同じだと思われてしまうことです。

伝統医学の理解なしに漢方薬を使ってしまうので、無理もありませんが。。。

 

しかし、メリットである多くの医師が取り扱いができるので、漢方薬の窓口がひろがったことです。

 

漢方薬の主な成分

西洋薬は、基本的に単一成分で構成されています。

市販薬の風邪薬は「総合感冒薬」と言われているように、単一成分である薬を複数あわせて多くの症状に対応できるようになっています。(咳や鼻水、熱さまし、胃腸の保護にいたるまで含まれている、漢方薬を合わせている製品もあります)

 

漢方薬は、植物主体で動物、鉱物が原料です。

ひとつの植物には、それだけでたくさんの成分をもっています。

多くの成分をもった原料を複数あわせてできているのが、漢方薬です。

途方もない成分の集まりが漢方薬なのです。

その配合は、数千年の時間をへて確立されました。

 

漢方薬の多くの成分のなかで、病を治すと期待されている成分が「アルカロイド」「配糖体」「精油」です。

 

マオウ

 

アルカロイド

「アルカロイド」は名前から想像できるようにアルカリ性の環境下で活性化する成分です。

この「アルカロイド」の成分が、「漢方薬の食間(空腹時)に飲んでね!」に大きく関係しています。

アルカリ性で活性化するこの成分は体内では、胃で変化します。

空腹時、胃では胃酸の影響で強酸性(pH1〜1.5)に傾いていますが、この状況の時に漢方薬を服用します。

「アルカロイド」をあまり活性化させたくないという意図を感じます。

 

食後に漢方薬を服用したり、服用後になにか食べると胃のなかでは胃酸が薄まり中性(pH7)に傾きます。

「アルカロイド」が活性化しすぎて期待していない効果(副反応・副作用)が出てしまうのです。

効きすぎるということです!

 

漢方薬を食間に服用する理由は、「アルカロイド」が効きすぎて副作用・副反応が出ないようにしているのです。

 

おなかの中に食べ物があって、胃酸が薄まっている時に漢方薬を服用すると、漢方薬に含まれている「アルカロイド」の成分が効きすぎてしまい、「アルカロイド」の期待しない作用(副反応・副作用)が出てしまいます。

 

このように胃酸が大きく漢方薬の効果に影響があることがわかっていただけたと思います。

 

そこで、加齢などで胃酸が出にくくなってしまうと胃の中のpHが強酸性からアルカリ性へと傾きます。

漢方薬が効きすぎてしまいます。

加齢、さらには胃酸が出にくくなる低酸症の方は注意が必要なのはこのためです。

 

食間(空腹時)にコップ一杯の白湯で服用する、たくさんの白湯で服用するのは「アルカロイド」の効きすぎは抑えつつ、はやく効果を出すために胃酸を薄める理由ですね。

さらに、胃を温めて機能を高めるためです。

 

アルカロイドが含まれる生薬の一覧

日本薬局方

学名表記

生薬名

アルカロイドの成分

主な効能

()内は中医学

生薬基原

()内は中医学

性味・帰経(中医学) 主な漢方薬 備考

マメ科

クララ Sophora flavescens Aiton

クジン

(苦参)

マトリン…

苦味健胃、解熱、利尿

(清熱薬)

マメ科クララの根、周皮を除く

(マメ科クララの根)

苦寒、心脾大腸小腸肝腎

消風散

苦参地黄丸

/くらら

ツヅラフジ科

オオツヅラフジ Sinomenium acutum Rehder et Wilson

ボウイ

(防已)

シノメニン…

利尿、鎮痛

(祛風湿薬)

ツヅラフジ科オオツヅラフジつる性の茎および根茎

(中国の「清風藤」のこと:ツヅラフジ科オオツヅラフジなど茎および根茎)

苦辛温、肝脾 清防飲…

/おおつづらふじ(大葛藤)

防已;日本、防己;中国と書く

中国で「防己」は利水滲湿薬:ツヅラフジ科シマハスノハカズラの根

キンポウゲ科

ハナトリカブト Aconitum carmichaeli Debeaux

オクトリカブト Aconitum japonicum Thunberg

ブシ

(附子)

アコニチン…

鎮痛、強壮

(散寒薬)

キンポウゲ科トリカブトの塊茎

(キンポウゲ科カラトリカブトなどの子根)

大辛大熱、有毒、十二経

四逆湯

桂枝加朮附湯

真武湯

/とりかぶと(鳥兜)

妊婦に禁忌(中医学)

セリ科

センキュウ Cnidium officinale Makino

センキュウ

(川芎)

 

鎮静、鎮痛、活血

(理血薬)

セリ科センキュウの根茎、湯通し

(セリ科マルバトウキ属植物の根茎)

辛温、肝胆心包

川芎茶調散

四物湯

疎肝湯

千金内托散

/せんきゅう(川芎)

月経過多に使用すべきでない(中医学)

ケシ科

Corydalis turtschaninovii Besser forma yanhusuo Y. H. Chou et C. C. Hsu

エンゴサク

(延胡索)

コリダリン…

鎮痛、鎮痙

(理血薬)

ケシ科エンゴサク属の塊茎

(ケシ科ヤブケマン属植物の塊茎)

辛苦温、肝脾心肺

芎帰調血飲第一加減

延胡索散

/えんごさく(延胡索)

妊婦に禁忌(中医学)

コリダリス:(ハーブ)

ナス科

ハシリドコロ Scopolia japonica Maximowicz

Scopolia carniolica Jacquin

Scopolia parviflora Nakai

ロートコン

(ロート根)

ヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミン

鎮痛、鎮痙

ナス科ハシリドコロなどの根および根茎

 /はしりどころ(走野老)

キンポウゲ科

オウレン Coptis japonica Makino

Coptis chinensis Franchet

Coptis deltoidea C. Y. Cheng et Hsiao

Coptis teeta Wallich

オウレン

(黄連)

ベルベリン…

消炎性苦味健胃

(清熱薬)

キンポウゲ科オウレンなどの根茎、根をほとんど除く

(キンポウゲ科オウレンと同属など)

苦寒、心脾胃肝胆大腸

黄連解毒湯

茵陳蒿湯

半夏瀉心湯

/おうれん(黄連)

スイレン科

コウホネ Nuphar japonicum De Candolle

センコツ

(川骨)

 ヌファリジン…

消炎、鎮痛、活血

スイレン科コウホネの根茎、縦割り

(甘寒) 治打撲一方… /こうほね(川骨)

ツヅラフジ科

Jateorhiza columba Miers

コロンボ ベルベリン系

苦味健胃、止瀉

ツヅラフジ科コロンボの根、横切り

/コロンボ

アカネ科

Cephaelis ipecacuanha A. Richard

Cephaelis acuminata Karsten

トコン

(吐根)

エメチン、セファエリン…

催吐、去痰

アカネ科トコンの根および根茎

/とこん(吐根)

モクレン科

ホオノキ Magnolia obovata Thunberg

Magnolia officinalis Rehder et Wilson

Magnolia officinalis Rehder et Wilson var. biloba Rehder et Wilson

コウボク

(厚朴)

マグノクラリン…

胸腹部膨満、腹痛、喘咳

(行気薬)

モクレン科ホウノキの樹皮

(モクレン科カラホウなどの樹皮)

苦辛温、脾胃肺大腸

半夏厚朴湯

大承気湯

平胃散

神秘湯

/ほおのき(朴木)

妊婦に使用しないほうがいい(中医学)

ミカン科

キハダ Phellodendron amurense Ruprecht

Phellodendron chinense Schneider

オウバク

(黄柏)

ベルベリン…

苦味健胃整腸、消炎、殺菌

(清熱薬)

ミカン科キハダなどの樹皮、周皮を除く

(ミカン科キハダなどの周皮を除いた樹皮)

苦寒、腎胆膀胱

知柏地黄丸

黄連解毒湯

茵陳蒿湯

/きはだ(黄肌)

陀羅尼助、お百草、練熊などの主成分

マオウ科

Ephedra sinica Stapf

Ephedra intermedia Schrenk et C. A. Meyer

Ephedra equisetina Bunge

マオウ

(麻黄)

エフェドリン…

発汗、鎮咳、去痰

(解表薬)

マオウ科マオウなどの地上茎

(マオウ科シナマオウなどの地上茎)

辛微苦温、肺膀胱

麻黄湯

越脾加朮湯

麻杏甘石湯

/まおう(麻黄)

ミカン科

ゴシュユ Euodia ruticarpa Hooker filius et Thomson

Euodia officinalis Dode

Euodia bodinieri Dode

ゴシュユ

(呉茱萸)

エボジアミン …

温性健胃、利尿、鎮痛

(散寒薬)

ミカン科ゴシュユの果実

(ミカン科ニセゴシュユの未成熟な果実)

辛苦熱、小毒、肝腎脾胃

呉茱萸湯

当帰四逆加呉茱萸生姜湯

/ごしゅゆ(呉茱萸)

ヤシ科

ビンロウ Areca catechu Linné

ビンロウジ

(檳榔子)

アレコリン…

健胃、駆虫

(行気薬)

ヤシ科ビンロウの種子

(ヤシ科ビンロウジュの成熟種子)

苦辛温、胃大腸

九味檳榔湯

/びんろう(檳榔)

マチン科

Strychnos nux-vomica Linné

ホミカ ストリキニーネ 苦味健胃

フジウツギ科ストリキニーネノキの種子

マチン科マチンの種子

(中国の「馬銭子」のこと:フジウツギ科ホミカの成熟種子)

苦寒、大毒、肝脾 馬銭子散…

/ホミカ

妊婦に禁忌(中医学)

ナス科

Atropa belladonna Linné

ベラドンナコン

(ベラドンナ根)

ヒヨスチアミン、アトロピン…

 鎮痛、鎮痙、止汗、散瞳

ナス科ベラドンナの根

/ベラドンナ

 

ゴシュユ

 

配糖体

体内で「配糖体」は盲腸以降の大腸(腸内細菌)で分解されて体内へ吸収されます。

ここで重要になるのが、腸内細菌叢(いま流行りの腸内フローラのことです)。

 

腸内フローラは、個人差があります!

 

漢方薬が効かない人、漢方薬を服用すると下痢をする人のなかには、この「配糖体」を分解する腸内細菌がいないと考えられます。

はじめて漢方薬を服用される方にみられます。

 

この場合、少量の漢方薬を毎日服用していくと腸内細菌叢が変化していきます。

成分に「配糖体」が含まれる漢方薬は注意が必要です。

 

ゲンノショウコ

 

また、大腸に食べ物がない状態ではいち早く漢方薬の「配糖体」を分解し吸収できます。

漢方薬の「配糖体」にかんしては、はやく効かすために食間(空腹時)に服用する理由になります。

 

配糖体が含まれる生薬の一覧

日本薬局方

学名表記

生薬名 配糖体の成分

主な効能

()内は中医学

生薬基原

()内は中医学

性味・帰経(中医学) 主な漢方薬 備考

マメ科

Glycyrrhiza uralensis Fischer

Glycyrrhiza glabra Linné

カンゾウ(甘草) トリテルペン…

矯味、去痰、消炎

(補益薬)

マメ科ナンキンカンゾウなどの根およびストロン

ユリ科?

(マメ科ウラルカンゾウなどの根およびストロン)

甘平、十二経

四君子湯

炙甘草湯

芍薬甘草湯

甘麦大棗湯

銀翹散

/ウラルかんぞう(甘草)

副作用として偽アルドステロン、ミオパチーなど

ストロン:地上をはうようにのびる茎

カンゾウ根:妊婦、授乳中、子供には慎重に(ハーブ)

ボタン科

シャクヤク Paeonia lactiflora Pallas

シャクヤク(芍薬) ぺオニフロリン…

活血、鎮痛、緩和

(補益薬)

ボタン科シャクヤクなどの根

(中国の白芍:ボタン科シャクヤクコルク皮を除きそのままか湯通しして乾燥した根)

苦酸微寒、肝脾

四物湯

芍薬甘草湯

当帰芍薬散

四逆散

桂枝湯

/しゃくやく(芍薬)

中国の赤芍:清熱薬ボタン科のベニバナヤマシャクヤクなどの根

シソ科

コガネバナ Scutellaria baicalensis Georgi

オウゴン(黄芩) フラボン

消炎、解熱

(清熱薬)

シソ科コガネバナの根、周皮を除く

(シソ科コガネバナの根、周皮を除く)

苦寒、肺大腸小腸脾胆

小柴胡湯

清肺湯

黄連解毒湯

 /こがねばな(黄金花)

リンドウ科

トウリンドウ Gentiana scabra Bunge

Gentiana manshurica Kitagawa

Gentiana triflora Pallas

リュウタン(竜胆) ゲンチオピクリン…

苦味健胃

(清熱薬)

リンドウ科トウリンドウなどの根および根茎

(竜胆草:リンドウ科リンドウなどの地下部)

苦寒、肝胆膀胱

竜胆瀉肝湯

 /りんどう(竜胆)

ゲンチアナと同じ属の仲間

リンドウ科

Gentiana lutea Linné

ゲンチアナ ゲンチオピクリン 苦味健胃

リンドウ科ゲンチアナルテアの根および根茎

(苦寒)

 /ゲンチアナ

ゲンチアナ根:子供には慎重に(ハーブ)

ボタン科

ボタン Paeonia suffruticosa Andrews

ボタンピ(牡丹皮) ペオニフロリン…

鎮静、鎮痛、駆瘀血

(清熱薬)

ボタン科ボタンの根皮

(ボタン科ボタンの根皮)

苦辛微寒、心肝腎

六味地黄丸

加味逍遥散

桂枝茯苓丸

大黄牡丹皮湯

/ぼたん(牡丹)

妊婦、月経過多に用いない(中医学)

ガガイモ科

Marsdenia cundurango Reichenbach filius

コンズランゴ コンズランギン 芳香性苦味健胃

ガガイモ科コンズランゴの樹皮

 /コンズランゴ

ツツジ科

クマコケモモ Arctostaphylos uva-ursi Sprengel

ウワウルシ アルブチン 利尿、尿路消毒

ツツジ科ウワウルシの葉

/くまこけもも(熊苔桃)

ビタミンCの同時摂取は避ける、妊婦、授乳中、子供には慎重に(ハーブ)

ドクダミ科

ドクダミ Houttuynia cordata Thunberg

ジュウヤク(十薬) クエルチトリン…

利尿、緩下、殺菌

(清熱薬)

ドクダミ科ドクダミの地上部、花期

(魚腥草:ドクダミ科ドクダミの花期から果実期にかけての全草)

辛微寒、肺腎膀胱 加味魚桔湯…

/どくだみ

どくだみ茶、お風呂にいれてあせもに使用(民間薬)

フウロソウ科

ゲンノショウコ Geranium thunbergii Siebold et Zuccarini

ゲンノショウコ クエルセチン… 健胃整腸、緩下、利尿

フウロソウ科ゲンノショウコの地上部

(苦微辛平)

/げんのしょうこ(現の証拠)

お風呂に入れて冷え性などに使用(民間薬)

ユキノシタ科

アマチャ Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino

アマチャ(甘茶) フィロズルチン(砂糖の約1,000倍の甘さ)… 甘味、矯味

ユキノシタ科アマチャの葉および枝先

(苦微辛寒、小毒)

/あまちゃ(甘茶)

日本の民間薬、アマチャヅル(甘茶蔓)ウリ科とは無関係

アカネ科

クチナシ Gardenia jasminoides Ellis

サンシシ(山梔子) イリドイド…

利胆、消炎、止血

(清熱薬)

アカネ科クチナシなどの果実

(アカネ科クチナシなどの成熟果実)

苦寒、心肺肝胃三焦

梔子豉湯

黄連解毒湯

茵陳蒿湯

五淋散

/くちなし(口無)

たくあん漬けの染料

ガーデニア:(ハーブ)

モクセイ科

レンギョウ Forsythia suspensa Vahl

レンギョウ(連翹) フラボノイド…

消炎、利尿、解毒、排膿

(清熱薬)

モクセイ科レンギョウなどの果実

(モクセイ科レンギョウなどの果実)

苦微寒、心小腸

銀翹散

 /れんぎょう(連翹)

バラ科

ノイバラ Rosa multiflora Thunberg

エイジツ(営実) フラボン 峻下

バラ科イノバラの偽果または果実

酸平

/のいばら(野茨)

使用量が多いと下痢になるので注意

中国では花(薔薇花)と根(薔薇根)を使用

ローズヒップ:(ハーブ)

ミカン科

ダイダイ Citrus aurantium Linné var. daidai Makino

ナツミカン Citrus natsudaidai Hayata

Citrus aurantium Linné(ハッサク)

キジツ(枳実) ヘスペリジン…

芳香性苦味健胃

(行気薬)

ミカン科ダイダイなどの未成熟果実、そのままか横切りに半分

(ミカン科ダイダイなどの幼果、枳穀:成熟前果実)

苦微寒、脾胃大腸

大承気湯

四逆散

茯苓飲

排膿散及湯

/だいだい(橙)

虚弱者、妊婦に使用しない(中医学)

ミカン科

Citrus aurantium Linné

ダイダイ Citrus aurantium Linné var. daidai Makino

トウヒ(橙皮) ヘスペリジン… 芳香性苦味健胃

ミカン科ダイダイの成熟果皮

甘苦温、脾肺

/だいだい(代々)

ビターオレンジピール:妊婦、子供には慎重に(ハーブ)

ミカン科

ウンシュウミカン Citrus unshiu Marcowicz

Citrus reticulata Blanco

チンピ(陳皮) ヘスペリジン…

芳香性苦味健胃

(行気薬)

ミカン科ウンシュウミカンなどの果皮、成熟

(ミカン科オオベニミカンなどの成熟果皮)

辛苦温、脾肺

平胃散

六君子湯

参蘇飲

/うんしゅうみかん(温州蜜柑) 

中国浙江省温州とは無関係

バラ科

モモ Prunus persica Batsch

Prunus persica Batsch var. davidiana Maximowicz

トウニン(桃仁) アミグダリン…

消炎、駆瘀血

(理血薬)

バラ科モモなどの種子

(バラ科モモなどの成熟種子)

苦甘平、心肝大腸

桃紅四物湯

桃核承気湯

大黄牡丹皮湯

潤腸湯

/もも(百々)

妊婦に禁忌(中医学)

桃葉をお風呂にいれて皮膚病に使用(青酸ガス発生換気に注意、民間薬)

バラ科

ホンアンズ Prunus armeniaca Linné

アンズ Prunus armeniaca Linné var. ansu Maximowicz

Prunus sibirica Linné

キョウニン(杏仁) アミグダリン…

鎮咳、去痰

(化痰止咳平喘薬)

バラ科ホンアンズなどの種子

(バラ科ホンアンズなどの種子)

苦辛温、小毒、肺大腸

麻杏甘石湯

麻子仁丸

/あんず(杏)

苦味と甘味の品種があり、苦味が薬用で甘味(甘平無毒)は食用として用いる

マメ科

エビスグサ Cassia obtusifolia Linné

Cassia tora Linné

ケツメイシ(決明子) フラボノイド…

緩下、利尿

(清熱薬)

マメ科エビスグサの種子

(マメ科エビスグサなどの成熟種子)

甘苦鹹微寒、肝胆腎 決明丸…

/えびすぐさ(夷草)

ハブ茶の原料、本来はハブソウ(波布草)の種をあぶったもの、二日酔いにもいい(民間薬)

ノウゼンカズラ科

キササゲ Catalpa ovata G. Don

Catalpa bungei C. A. Meyer

キササゲ カタルポサイド… 利尿

ノウゼンカズラ科キササゲの果実

(梓実:ノウゼンカズラ科のキササゲの果実)

(苦寒)

/きささげ

中国では根皮や樹皮を使う:シハクヒ(梓白皮)

ヒルガオ科

アサガオ Pharbitis nil Choisy

ケンゴシ(牽牛子) ファルビチン…

峻下、利尿

(瀉下薬)

ヒルガオ科アサガオの種子

(ヒルガオ科アサガオなどの成熟種子)

苦寒、肺腎大腸

牛黄散

牽牛散

/あさがお(朝顔)

妊婦は禁忌、虚弱者には慎重(中医学)

ユリ科

Aloe ferox Miller

Aloe ferox Miller と Aloe africana Miller との雑種
Aloe africana Miller

Aloe ferox Miller と Aloe spicata Baker との雑種

アロエ アロエエモジン…

緩下

(瀉下薬)

ユリ科ケイプアロエの葉から得た液汁を乾燥

(芦薈:ユリ科のアロエ属植物などの葉から得た液汁)

苦寒、肝心胃大腸 芦薈丸…

/キダチアロエ(木立芦薈)

一般に栽培されているアロエはキダチアロエで民間薬として使用

妊婦、生理中は使用しない(民間薬)

妊婦に禁忌(中医学)

アロエゲル、アロエジュース(ハーブ)

トウダイグサ科

アカメガシワ Mallotus japonicus Mueller Argoviensis

アカメガシワ フラボノイド… 胃潰瘍、整腸

トウダイグサ科アカメガシワの樹皮

/あかめがしわ(赤芽柏)

葉は食べ物を包んだり、お風呂にいれてあせもに使用(民間薬)

中国ではヤゴトウ(野梧桐)

キク科

カワラヨモギ Artemisia capillaris Thunberg

インチンコウ(茵陳蒿) フラボノイド…

利胆、消炎、利尿

(利水滲湿薬)

キク科カワラヨモギの頭花

(茵陳:キク科カワラヨモギの幼苗)

苦微寒、脾胃肝胆

茵陳蒿湯

茵陳五苓散

 /かわらよもぎ(河原艾)

 

精油

西洋で発達した『アロマ』『ハーブ』の主な成分が「精油」です。

香り(薫り・芳香)です。

 

現在、多く流通している漢方薬のエキス剤はこの「精油」成分が損なわれていると指摘されています。

「精油」成分が重要になる場合には、ご自身で漢方薬を煎じるか薬局で煎じるサービスを提供しているお店を利用することをおすすめします。

エキス剤であっても「精油」成分を考えると、漢方薬をオブラートで包んで服用するのはあまりしてほしくありません。

しかし、服用しないよりはいいのでご自身で飲みやすいように工夫してください。

 

 

 

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「くすりのアンバサダー」として1998年(H10)より漢方薬の勉強会に複数入会。日本漢方、中医学、古典書(中国、日本)の原文読みなど勉強会で研鑚。
皆様の健康によりそう医薬品について、わかりやすくお伝えいたします。

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